ウラ業レポート Vol.1


オーバーブッキングによる補償金の獲得方法
オーバーブッキングってなーに?



オーバーブッキング(以下O.B.と呼ぶ)という言葉を聞いたことがありますか?
日本語に直訳すると予約過多ともいえるでしょう。 ここで言うO.B.とはつまり、航空会社側が飛行機の座席数以上に予約を受けてしまうことです。それを知らずに搭乗客の何人かは当日チェックイン時または搭乗口で航空会社からその便には乗りきれないことを知らされるのです。そこで航空会社はある条件を提示してその便に搭乗しなくてもいいという客(ボランティア)を探し出し、翌日の振り替え便の手配、宿泊施設、小切手などを補償として与えるのです。ここでこの補償金を獲得することが当会で言うところの”オーバーブッキングで補償金を!ということになります。

日本ではホテル、列車など予約に関してそのようなことはまずありません。日本国内線の航空便もまずないといえます。
では何でそのようなことが海外の航空会社では多発するのでしょうか? 日本の予約という観念ではあらかじめOKを出した客に対して当日断ることは当然、商習慣の上で考えられません。しかし、このようなことをするには主に以下の3点があげられます。

1. 海外では航空券の使用条件が日程変更のできるOPEN チケットが多く、変更の際手数料の支払いを必要としないため、ドタキャンが可能である。それを見越して航空会社側は防衛策として過去のデータなどから実際に搭乗するであろう人数を予測する必要がある。特に航空機という乗り物の性格上、運行コストを低減させるためより多くの搭乗者で埋めなければならず、ドタキャンとはいえ空席をできるだけ減らさなければならない。

2. 既に満席の便なのに出発当日に高額な正規料金を払って乗りたいという人が現れると、格安で購入した人がいる限り航空会社はその前者を優先して乗せてあげたいとの思惑が働く。つまり同じ座席数を埋めるのでも異なる運賃の客が混在する場合、多くの収入が得られる組み合わせを計算するともいわている。

3.乗り継ぎの際、最初のフライトの到着遅れにより乗り継ぐ便が、キャンセル待ちの人で既に満席になってしまい、その後に正規の塔乗客が現れた場合。

などです。

さて、それではO.B.に遭った人はどうなるのでしょう? チェックインの締め切り時間を遅れた場合を除き、これは明らかに航空会社の責任なのでできる限りの対応をする義務があります。それは塔乗客が購入したものが格安航空券であったとしても、当会の調べではなんとマイレージ無料航空券であってでも同様です。つまり、次の便への振り替え、または違う経路でも目的地へ行ける便の手配、さらには翌日便(この場合宿泊費、食事費、電話代)などの手配がなせれるのです。もちろん、アップグレードもその一つというわけです。

それらは最低限のもので、ケースによってさらに様々な補償が受けられるのです。


オーバーブッキングでの補償にはどのようなものがあるか?


航空会社にもよりますが、通常お金の力を借りるケースがもっとも一般的です。
O.B.で予約がOKになっている人で他の人へ席を譲ってくれる人(ボランティア)と呼びます。航空会社はボランティアを探す際に、あらかじめOOOドルの小切手や次回航空券を購入の際に利用できるXXXドル分のトラベルクーポン(金券)を提供するという条件を提示します。チェックインの際にアップグレードになるケースもありますが、これはO.B.だからですとはいわれません。


さてこれまで当会が実際に体験したケースを以下にまとめます。(いずれも米国系エアラインの場合で古いデータもあり現在と異なる場合もあります)

NRT-BKK 間:

ケース1= NRT-HKG-BKKにルート変更 但し、NRT-HKGはCクラス+200ドル小切手+HKG宿泊施設(HKG-BKKは翌日便)

ケース2 =NRT-SIN-BKK+200ドル小切手

BKK-NRT間:

ケース1= 翌日振り替え便のCクラス+200ドル小切手 (何とこの時はマイレージ無料航空券を利用。タダ券なのに1泊延泊し、翌日200ドルもらってCクラスで帰国した例だ。)

ケース2= BKK-HKG-NRTにルート変更 但し、BKK-HKGはCクラス+200ドル小切手

ケース3= 翌日便+200ドル小切手


SFO-NRT間:

ケース1=翌日便+500ドル小切手 +SFO宿泊施設

ケース2=SFO-HNL-NRTにルート変更 但し、HNL-NRTはCクラスの翌日便+300ドル小切手+宿泊施設+食事+電話代


HNL-NRT間:

ケース1=同日便+200ドル小切手 (このケースでは2時間後の次発便に搭乗でき2人で$400をGET)


アメリカ国内線:

ケース1= ORD(シカゴ)-MSY(ニューオーリンズ) 200ドル小切手+他社便振り替え

ケース2 =SJU(サンファン)- IAD(ワシントンD.C.)200ドル小切手+他社便振り替え


以上は調査の一部であり、補償金としての小切手金額(注)を表してますがトラベルクーポンも選択できその場合は通常小切手をもらう金額よりも100〜200ドル程度多いのが相場といえる。また、時間帯や同日着の振り替え便の有無により様々な対応がなされます。なお、O.B.は海外、特に米国ではよく起こりうるものである。翌日便への振り替えは航空会社が宿泊施設を手配し、夕食代、日本への電話代の負担もあり。

注: 小切手の換金は外国為替取り扱い銀行にて可能なもの、航空会社のカウンターで換金できるものなどがあり、前者は銀行で
手数料が差し引かれる。


オーバーブッキングで補償金の獲得は狙えばできるものか?


あるサイトでこの情報を提供しようとし、希望者を募ったところ営業妨害とか犯罪行為、違法だとの反論がありましたがそのようなことは一切ないということをあらかじめ断っておきます。なぜならば、O.B.を故意に引き起こすような、例えばダブルブッキングや初めから乗るつもりのない人の名前(ダミー)で予約はしないためです。

O.B.はアップグレード同様運次第でいつも起こるわけではなく、わからない要素が多かったものの、これまでの体験・調査を通じてある程度O.B.になるかどうかはチェックイン時に判断できるとともに、ボランティアになって補償金を獲得することも可能であることが分かりました。
ではどうすればいいのでしょうか?
要はボランティアになって自分の席を譲りたいということを自ら申し出ればいいのです。航空会社側もO.B.では定刻どおり出発できず客からは不満の声が噴出するなど、早急に解決したい大問題であり、自ら申し出ることによりほとんどの場合係員は感謝の意を表します。まさにボランティアなのです。

さて、核心に入ります。もちろん搭乗機がオーバーブッキングフライトになることが前提となります。

1.早めのチェックイン

2.チェックインの時、そのフライトがO.B.であるか確認する。もし、そうであれば自らボランティアになってもいいと申し出て、同時に振り替え便の条件を確認する。

3.特にエアラインの上級会員の場合、搭乗は優先されるため断られるケースがありその際は控えめに、いつもいいサービスを受けているので今日はこちらがボランティアになりますよ!と言った感じで頼み込む。

4.もし、そのフライトがO.B.でないといわれても時間を置いてあきらめず別の係員にも確認する。

5.それでもO.B.でないといわれたら今度は真っ先にゲートへ向かいそこの係員に名乗り出る。
(2,3の要領で)

6.あとで呼びます といわれたらもう勝ちとった様なもの。あとはいつごろ、どこに行けばいいかを聞いておく

7.搭乗直前まで呼ばれなくても、機内に乗り込みアテンダントにこっそり自分の席番とボランティアになることをあきらめず申し出る。それと同時に出発直前まで機内でボランティアを探すアナウンスを聞き逃さないこと。ここでキマることもある。

8.それでもだめならあきらめる。


航空会社のNOはいつもNOではないのです。 先日バンコクでチェックイン、ラウンジ、ゲート(2人)のそれぞれ係員にたずねたところその4人のうち2人は、そのフライトはオーバーブッキングではないといいました。ところが出発時にはO.B.になっていて席を譲り200ドルを獲得したのです。
以上のようにゲート、機内、最後の最後まであきらめないことが肝心です。

以上結論はというと、その便のチェックインが終わるまではどうなるか分からないということでしょうか。

これまで編集者は40回近い海外旅行の経験の中で、ボランティアにならなかったケースも含めて十数回ものオーバーブッキングフライトに遭いました。それらの経験、状況からNOといわれても時々刻々と変わる状況の中でこれらの座席の状況も変わるのです。
また、係員による対応の違いも大いに影響します。 残念ながら、係員も人間で客への対応が違うといったところでしょうか。。
特に上述のように上級会員は搭乗を優先されるのでなかなかボランティアになれないケースも多いようです。


オーバーブッキングが起こりやすいフライトはあるか?


まず、逆にO.B.をしないのは、やはり日系のエアラインがあげられます。最近では運賃も安く外国人も多かったり、競争が激化しているので状況は変わりつつあるかもしれません。もう一つは便数の少ないフライトといえます。例えば毎日便を持っていない場合は積み残し客の処理は翌日も自社便に乗せられないとうことでやはり困難です。発展途上国のエアラインは特に所有する機体が少ないためこれに属します。


ではこれまでの情報や経験からO.B.が起こりやすいフライトは。。

1.欧米系エアライン (特に米国系):
合理的に考える傾向があるため補償金でオーバーブッキングを処理してしまいやすい。
また、コスト意識、競争が激しいためそれはやむを得ずせざるを得ない。

2.日本発ではないフライト:
1と同様の理由による。
反対に日本発は日本人客に配慮するため商習慣上信用問題に発展することを恐れ避けようとする傾向がある。

3.最終便:
たとえば毎日数便飛んでいる区間の早い時間帯のフライトであれば次の便や他社便へ振り返られるが、もっとも遅く出発する便では翌日便への振り替えしかできない。これがねらい目である。

4.2国間を飛ぶフライトで片方の国の客が多い時期:
例えば日本だけが連休で日本人客が多いシーズンは起こりやすい。なぜならば他方の国でも情報はあるのだが予約の見込み違いで起こりやすいといわれている。


以上O.B.のメリットとそのおトク度が理解いただけたことと思います。
あくまで時間の余裕のある人に有効です。また、3人、4人と身内や家族でいかれる場合は大きなプレゼントとなり宿泊費やお土産代は完全にPAYされることもしばしばです。さらに、1回の旅行で数回ボランティアになれば完全にチケット代が浮くだけでなく、
マイレージも加算されるということになり、こんな激トク旅行はあったでしょうか?
以前、編集者といっしょにボランティアになったアメリカ人はSFOで2日連続でO.B.に遭い席を譲ったそうで、なんとしっかりと$500小切手を2枚手にしたそうです。

*皆さんのオーバーブッキング体験談も掲示板へのご投稿お待ちしています。


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Sep.'98



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