GDM英語教授法
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BASIC Englishの考え方に基づき、 選び抜かれた850語を最大に使って、計画的に無理なく英語を身につける方法、 それがGDM です。

 

GDMの特徴

Graded Direct Methodは、英語などの外国語を初心者に教えるために開発された教授法です。特徴として、

(1) `Graded' 教材が、慎重に考えて順序良く並べられている。
(2) `Direct' 媒介言語を用いないで、英語は英語だけで教える。 この二点を柱としています。

Grading について、それは単純に単語や構文をレンガを積むように置いていくものではなく、植物が一粒の種から伸び広がっていくような、有機的な展開をするように計画されています。 単語のGrading を例にとると、まず useful words から先に教えます。 useful words とは、以下のようなものです。

(1) 生徒が、言いたいことを表すのに、もっとも早く広く、役に立つ。
(2) 学習の段階で次に来る事柄の準備となるもの。
(3) その言葉を使って、別の useful words を説明できる。

構文のGrading に関しては、生徒が簡単に認識できることが特に重要であり、そのためのSENTENCEと SITUATIONの緊密な結びつきをSEN-SITと呼びます。そこで、SEN-SITsをわかりやすく提示するために、以下の事に注意しています。

(1) はっきりしたSITUATION を実際に示すことができる文から、教える。
(2) 次に教えるSEN-SIT の準備となるものから、教える。
(3) 次に教えたことが、前に教えたことをいっそう定着させられるよう、順序付ける。
(4) 新しいSEN-SIT は、出来るだけ新しい要素を少なくして、既に教えたものと対比しながら教える。その際、既に教えたものを混乱させないように注意する。

direct method とは、新しい言葉と、それが表す意味との間に、母語をはさまないで教える教授法を言います。初歩の授業に母語を持ち込むと、いろいろと困った影響が出てしまいます。

(1) sound system に混乱を起こす。
(2) 言葉の意味を、正しく理解しない原因となる。
(3) sentence structureに混乱を起こす。日本語の語順に影響される。
GDM の授業は、生徒が、実際に見たり、聞いたり、動いたりしたことを、自分で英語で表現していくことを基本としています。

[ 実際の授業の流れ ]

GDMでは、たとえばこのような順番にすると、英語がよくわかると考えています。

1 `I, you, he, she, it,'

    最初に、人称を教えます。身振りだけを使い、日本語は出しません。


2 `we, you, they'(pl.)

    複数については、日本語とは感覚が異なります。 ここまでは、単語レベルですが、この先は常に文の発話で進めます。

 
3 `It is here. / It is there.'

    here / there の対比。比較の対象を明らかにすることではっきりとわかります。また、is, am, are もここで導入。


4 `They are here. / They are there.'

    3.が複数になった文の導入です。


5 `My book is here. / Your book is here.

    3.や4.の文を使って、it, theyをもっと詳しく言うための言葉として my / your / his / her を導入します。

 
6 `This is my book. / That is your book.'

    5.の学習を使って、This / That を比べながら導入します。

 
7 `This is a book.'

    6.の文型を使って5.のmy / your / his / her と対照しながら`a' を 導入します。


8 `These are my books. / Those are your books.'

    6.が複数になったときの文です。


9 `My book is on the table. / Your book is off the table.'

    3.で導入した here / there の対比を、もっと詳しくあらわすものと して`on'を見せて、`on'と対照しながら`off' を導入します。

 
10 `I will put my book on the table. / You put your pen on the seat.'

    9.で学んだ`on'を下敷きにしながら will put / put を導入します。 ここから、動作をあらわす動詞が出てきます。

このように、先に学んだことを次で生かして広げていくという形で進んでいきます。