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以前労演で「ワーニャおじさん」の舞台を見ているのですが、
すっかり忘れてしまっていました。
今回のワーニャとソーニャが机に倒れ込むように、
必死にこらえる姿で記憶がよみがえりました。
それほど、今回の舞台を新しい感覚で見せていただき、
改めてチェーホフが好きになりました。
登場するひとりひとりのどうしようもないやるせなさがとても良く出ていて、
人は寄り添いながらも、本当に心を許すことのむつかしさを思います。
100年前と思えないアーストロフの進んだ意識、理想。
側で熱く語られれば、誰もが魅き付けられることでしょう。
「もう2ヶ月早ければ」という言葉が重いです。
もし教授と若い妻がここに訪れなかったならば、
この人たちはどうだったでしょうか。
波風をたたせて去って行った二人ですが、
「人を愛する」ということをまだ若い人たちに思いたたせたことは、
しっかりと胸に残します。もう忘れたりしませんよ。
足もとのチップは歩き難かったのではないでしょうか。
唯、歩くだけでも緊張されるでしょうに。
マリーナの包み込むふんいきに、同世代のせいでしょうか、
セリフの一つ一つに救われる気がします。
ソーニャの最後のせりふ、何とも辛いですね。
死んで後、楽しく暮らせることを夢見て働きましょう。
痛切なことばですが、
今のワーニャおじさんにとっても、私達にとっても
「さてこれからどうしたらいいのか」
一歩を踏み出せということでしょう。
少なくともこれまでの自分にピストルを向けるのではなくて。
(60代女性)
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