いっすんぼうし
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むかし あるところに おじいさんと おばあさんが すんでいました。
おじいさんと おばあさんは たいへん しあわせでしたが、
ざんねんな ことに 二人には 子どもが いませんでした。

ある日、おじいさんと おばあさんは かみさまに おねがい したのです。
「たとえ ゆびさきくらい 小さくても いいですから
どうか わたしたちに 子どもを おさずけください。」


すると どうでしょう。 
ある日のこと ほんとうに おやゆびほどに 
小さな 男の子が うまれたのです。
二人は その子を 「いっすんぼうし」と 名づけました。
いっすんぼうしは 
おじいさんと おばあさんに
 たいせつに そだてられ、

 とても 元気な
 男の子に 
なりました。

でも、 いつまでたっても
せが のびず、
おやゆび くらいの

大きさのまま。

そんな いっすんぼうしは
ある日、おじいさんと おばあさんに

こう うちあけたのです。
「おじいさん、 おばあさん。 
これから ぼくは しゅぎょうして 
りっぱな おさむらいに なりたいと おもいます。
ぼくを 京のみやこに いくことを 
おゆるし ください。」


おじいさんと おばあさんは
とても さびしがりました。

しかし、 いっすんぼうしの いうとおり
みやこに 行くことを
ゆるしたのです。
おばあさんは おわんと おはし、 そして はりを 一ぽん、
いっすんぼうしに わたしました。


いっすんぼうしは はりを 刀にして こしにさし、
おわんを ふねに、 おはしを さおにして

川を みやこに むかって ながれて 行ったのです。