夕張では炭鉱の開発と共に鉄道が延び、町並みが形成されました。最盛期には国鉄夕張線、夕張鉄道、三菱大夕張鉄道、北炭真谷地専用鉄道と夕張川の本支流沿い線路が延び、勇壮な蒸気機関車が石炭輸送に活躍していました。しかし炭鉱の合理化・閉山により夕張市内の鉄道の多くは廃止され、現在残るのは旧夕張線を吸収し道東方面への短絡線として昭和56(1981)年に開業した石勝線と、その支線だけです。
 石炭の歴史村・SL館は夕張市石炭博物館の付属施設として昭和55(1980)年に開館し、石炭輸送や市民の足となった夕張鉄道14号機・客車ナハニフ151、三菱大夕張鉄道4号機、保線車両の他、国鉄夕張線や北炭真谷地専用鉄道の関連資料も含め、車両部品、駅備品、模型、映像など約550点の資料を収蔵・展示していました。

2008年 11月 20日 (木) 更新




老朽化が目立つSL館建物外観

夕張市長との面談(写真:毎日新聞社提供)

 2008年10月末での夕張リゾート社の指定管理返上に際して、同市内で鉄道文化財の保存・活用に取り組んでいる当会では日本鉄道保存協会と共に、11月10日に夕張市長に対して別記の通り、これらの鉄道車両関連資料は夕張市石炭博物館と一体となった石炭とともに歩んだ夕張の鉄道文化財であり、それらの保全・活用を要望すると共に、今後の協議・協力も申し出ました。
 夕張市は当面同館を休止し、一部資料については石炭博物館等に移設を検討するとしていますが、車両などの扱いについては未定となっています。
 当日同席した夕張鉄道の元機関士で、最後に14号に乗務した柴原新平氏は「14号は自分の分身のようなもの」と保存を訴えましたが、今後も幅広い運動の展開が望まれます。
 なお、NPO法人北海道鉄道文化保存会・北海道産業考古学会からもご協力をいただき、同様主旨で要望書を提出しています。


要望書
2008.11.10提出
(別ウインドウが開きます)


●日本鉄道保存協会
http://www.rpsj.jp/

●NPO法人北海道鉄道文化保存会
http://www.tetsudo.in/

壁側に傾き始めている夕鉄11型14号機