雲と水面

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−製品の生まれた背景−

動 機 (THE MOTIVATION)
 
 燃え拡がる火の線が、ゆっくりとアフリカ大陸を横断して南へ移動しています。炎こそ上がってはいませんが、浸食や過放牧による害、気候の変化や環境のストレスが土地を焦がし、かつて肥沃だった土壌を不毛の砂地にしつつあります。サハラ砂漠地帯は西海岸のモーリタニアから東海岸のエチオピアに至るまでの対角線上に、毎年6〜10キロメーターの割合で少しずつではありますが確実に、大陸全体を南へ向けて拡がっているのであります。この現象によって膨大な生態学的、経済的、社会的荒廃がもたらされ、世界中の人々が成りゆきに怖れを抱いています。かくも大規模な環境破壊は、いかなる結果を引き起こすことになるのでありましょうか?

 かくの如き状況下で、1983年にウイリアム・ヴァン・コッテム博士とベルギーのへント大学の植物形態学/分類学/生態学実験室のメンバーによってチームが結成されました。砂漠化の最前線での僅かな水分供給で、植物の育成を可能にする方法の研究が促されたのであります。砂や石の土壌にその土地固有の樹木やサバンナの草木を植林しなければ、この乾いたサハラ地帯に自然の均衡を保つことができませんが、僅かな雨量を集める大規模なダム建設のプロジェクトと何千もの井戸ポンプの掘穿工事を行っても、この地域に植物を生長させるために新しく完全な土壌を創り出すことには殆ど効果をもたらしませんでした。

 そして、このハイドロアブソーバント・ポリマーズ(高吸収性樹脂)の実験と共に新しい時代が訪れました。へント大学のチームが「ハイドロゲル」、化学肥料、成長促進材とスーパー土壌改良材の混合によって劇的で迅速な結果が得られることを発見したからです。高吸水性樹脂は、蒸発や表面流去や浸出や植物の基本的な水分の需要によって、通常土壌から失われる貴重な水分を吸収します。無機肥料あるいは有機肥料のような栄養分は、植物の健康な発育にとって二次的な要素に過ぎません。貧しい土壌で植物が成長し生き延びるためには、最終的には「誘因」としての触媒が最も重要な要素となるのです。「テラコッテム混合」は土壌の水分と養分の保有力を著しく改善しただけではなく、バイオマス(単位面積当たりの生物量)と植物の成長を促進するものであります。

 当研究所と西アフリカにおける数年に渡るテストは、もっとも貧困な土壌に於いても、広く多様な土地の樹木、草類、野菜や薬草が繁茂するという結論を出して、砂漠化、森林伐採、風食作用の破壊的なパターンを覆したのでした。アフリカでは、自然環境の荒廃と飢餓が繰り返されております。これにどうストップをかけるかを探るこの試みで、ヴァン・コッテム博士のチームは彼らも予想しなかった普遍的な適応性を持つ製品を発見したのでありました・・・・
 
 アフリカで得られた結果に勇気づけられ、また、世界中の大学に散らばる仲間や科学者達に助けられて、ヴァン・コッテム博士はテラコッテム混合をアフリカ以外の耕作や気候や環境の下でもテストすることになりました。スポーツターフや砂丘の安定化、修景、土地開発、その他様々な用途で使用した結果、テラコッテム混合は更に洗練され改良され、地球規模での使用の目的で財団が設立されるまでに至りました。
 
 単にヴァン・コッテム博士とへント大学チームの希望が達成されただけではなく、十年ほどの研究の後に、発展途上国での生態学的な問題、環境問題、そして社会問題に迫られてのリサーチ・プロジェクトとしても活動は始まっていました。
以上の経緯が、多くの問題に対する実行可能で容易な解決方法として、この製品が万国共通のレベルで世界中に注目されることとなった所以であります。

調査・研究 (THE RESEARCH)

 砂地や荒廃した土壌が問題なのは有機物や養分が欠如しているからでありますが、植物生長に必要な構造を持つ土壌を創り出すためにはその二つの因子が重要です。更に、砂地は水が蒸発し深く浸透してしまうために水分が欠如し、風や水による浸食作用による害にも侵されやすいのです。

 この問題に取り組む科学者達は、土壌を改良する堆肥や土の役割を持つ生産品の使用の可能性を研究し、「土壌改良」という新たな用語が創り出されました。土の湿度を長期間保ち、微生物の活動を刺激することは、このような土壌改良材であることを判定される規準でした。

 最初の合成土壌改良材は1950年代初旬に紹介されました。モンサント社の「クリリアム(ハイドロライズト・ポリアクリロニトライル)」がもっとも知られています。自分の重さの数百倍の水と結合する能力を持っているために、ポリアクリルアミドとポリメタクリレイト(ハイドロアブソーバント.ポリマーズ、スーパーアブソーバント・ポリマーズ/ハイドロゲルとしても知られている)は農業、園芸、1969年代に始まった国土開発等でテストされることとなりました。実験によってアクリルアミド・ポリマーの高い残留度が植物に有害であることが証明されると、たちまち興味は失われました。後にモノマーの密度が有害なレベル以下に押さえられるようになると、これらのポリマーの使用によって、収穫高や作物の質の増大が僅かにあることが科学論文によって示されました。

 1980年代初頭の、プロペンアミドとプロペンアミド・ブロペノエイト族のハイドロアブソーバント・ポリマーズとコポリマーズ(共重合体)の新しい世代の登場は、ヘント大学からのチームにアフリカのサハラ地帯の苦痛を緩和する方法を探る研究に、画期的な新しい選択肢をもたらしました。製品は200種以上に及ぶ既存製品とはー線を画する相対的に新しいものであり、植物の育成における安定性はテストされていますので、これを証明する新しい尺度が必要とされることになりました。








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