2台の Mac を FireWire ケーブル1本で接続する
以前、Mac 2台を Ethernet ケーブル1本使って接続する Tips というものをご紹介しました。今回は FireWire ケーブル1本で接続すると言う Tips をご紹介します。Ethernet での通信速度が遅い場合の代替にもなります。
表1 Ethernet ケーブルと FireWire ケーブルによる接続方式の違い
接続ケーブル | Ethernet | FireWire |
通信速度 | 10Mbps, 100Mbps, 1000Mbps とあるが、本体だけでなく、ケーブル、ハブ及びルーターのうち低速なものがあると、その影響を受けて低速になる。 | 400Mbps, 800Mbps |
大規模LANの構築 | ハブやルーターを使えば可能。 | ケーブルが高価で短く、不向き。 |
2台の Mac の接続 | Ethernet 用クロスケーブル1本で可能。 | 6ピン-6ピン又は9ピン-9ピンの FireWire ケーブル1本で可能。 |
接続には FireWire ケーブルが1本必要です。パソコンショップなどで売っています。IEEE 1394 又は FireWire 又は iLink と表記されています。但し、2台の Mac を接続するので両端のコネクタ形状に注意しましょう。FireWire 400 規格であれば両端が6ピンの平べったい形状のものを、両方の Mac が FireWire 800 のポートを持っている場合は両端が9ピンの四角い形状のものが使えます。
FireWire ケーブルを使って接続方法には2つあります。ターゲットディスクという方法と IP (インターネット プロトコル)を使って共有する方法です。
表2 FireWire ケーブルを使ったターゲットディスク接続方式と IP 接続方式との違い
接続方式 | ターゲットディスク | IP |
方式の概要 | 接続する相手の Mac を一種の外付けハードディスクドライブの様に扱う方式。 | 2台の Mac に IP (インターネットプロトコル)アドレスを割り当てる事で一種のイントラネットのようなものを組む方式。 |
長所と短所 | 簡単に接続できるが接続中は相手の Mac では作業できない。 パスワード無しでハードディスクのどこへでもアクセスできてしまうのでセキュリティーに不安。 | 接続中でも2台の Mac の両方で作業できるが、IP の設定が面倒。両方の Mac 共 Mac OS X 10.3 以上が必要。 |
- ターゲットディスク方式での接続
- 電源を OFF にしてある両方のマシンを FireWire ケーブルで接続する。
- 操作に使う Mac を起動して Finder 画面にしておく。
- 外付けハードディスクとして使いたいマシンの T のキーを押しっぱなしにして起動する。
- 画面に FireWire のマークが出たらターゲットディスクの状態になったということなのでキーから指を離す。
- 操作に用いる Mac にディスクのアイコンが表示されるので、外付けハードディスクとしてファイル操作を行う。
- 操作が終わったら、外付けハードディスクのアイコンを選択してファイルメニューの「"<ハードディスク名>"を取り出し」を実行するか、Finder のウィンドウのディスク横のイジェクトアイコン
を押して、接続を終了する。
- これ以降、FireWire ケーブルを抜いてもOK。
- ターゲットディスクの Mac は接続を切っても普通の Mac の状態には戻らない。電源ボタンを押して終了する。
- IP アドレス割り当てでの接続
- あらかじめ接続する相手の Mac に自分のアカウントを作成しておく。
- 一度、両方の Mac をシステム終了してから FireWire ケーブルで接続する。
- Mac を起動する。
- システム環境設定
を起動して、ネットワーク
をクリック。
- 「場所:」のポップアップメニューで「新しい場所...」を選び、新しい接続に名前をつける。名前は分かりやすければ何でも良いが、例としては「myFireWire」や「FireWire接続」など。
- 「表示:」のポップアップメニューで「ネットワークポート設定」を選ぶ。
- ウィンドウ右側の「新規...」ボタンを押す。
- ポートを選び、名前をつけるダイアログが出るので、「名前:」の箇所に名前を入力する。名前は分かりやすければ何でも良く、「FireWire ポート」とかで良い。「ポート:」は「内蔵 FireWire」を選ぶ。
- ポートのリストに今入力したポートが表示されたので、ドラッグしてリストの一番上に持って行く。
- 「表示:」のポップアップメニューから今作ったポートの名前を選ぶ。
- 「IPv4を設定:」のポップアップメニューから「DHCPサーバを参照」を選ぶ。
- 「今すぐ適用」をクリック。ここまでを両方の Mac に設定する。
- ここで Finder に戻り、「Network」アイコンを開く。
- その Network の中に相手の Mac がアイコンとして表示されるので、ダブルクリック。
- アクセスできるハードディスクの一覧が現れるので、それを選択し、アカウントとパスワードを入力すればアクセス可能になる。
最後に注意点ですが、Mac から相手の Mac のハードディスクにアクセスしている間は絶対に FireWire ケーブルを抜いてはいけません。最悪の場合、ファイルが壊れて読めなくなりますので充分ご注意ください。
文責:井上 圭司 
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